「こんにちは ブルーナさん」

ディック・ブルーナさんとさくらももこさんの出会いは1999年。
「富士山」(新潮社刊)の取材で、さくらももこさんがユトレヒトを訪れました。

「ブルーナさんはとても優しくてすてきな人だという噂はよくきいていたし、私も息子もミッフィーちゃん他、ブルーナさんの描いた絵が大好きだったが、ブルーナさんに会える機会があるとは思ってもいなかった。」

「我々が到着したとたん、ブルーナさんがみずからすごく優しく明るい笑顔で迎えて下さった。それだけでもう、私達はパァァ...と一気に幸せになった。」

「私は、ちょっと恥ずかしかったが自分で描いたミッフィーちゃんとまる子が並んでいる絵をブルーナさんにプレゼントした。ブルーナさんはとても喜んで下さったのでうれしかった。私の描いた絵が、直接ブルーナさんの手に渡ったところをこうして見られただけでも光栄である。」


さくらももこさんがブルーナさんにプレゼントした絵

「ブルーナさんはご自分の作品について、次のように語ってくれた。
『私は、0歳~6歳ぐらいまでの子供の時期というのを、とても大切に思っています。0歳~6歳ごろの時期に触れ合うもので養われる感性は、ずっとずっと大人になっても続いてゆくと思うからです。だから、そういう時期の子供達が、私の作品に出会って幸せな気持ちになったり何かを学んだりすることは、私にとって大変うれしいことでもありますし、また大切なことでもあると思いますので、子供達にわかりやすく、温かく楽しい作品を、いろいろなテーマで描いていきたいといつも思っています』




「そんなブルーナさんの思いが込められているから、ブルーナさんの作品はあんなにかわいらしくて優しいのだ。あのシンプルな絵は、ものすごく吟味してデフォルメされ、無駄な部分をはぶき、必要なエッセンスだけで描かれている。それがいかに難しく、どれほど洗練されたセンスが要求されることか。」

「優しく温かいブルーナさんは、ポジティブな強いエネルギーにあふれている。まるで太陽みたいだな、と思いながら私はブルーナさんの話をきいていた。」


ブルーナさんがさくらももこさんに贈ったサイン

ブルーナさんの作品への思いと、さくらももこさんの作品への思い。
お二人の生み出したミッフィーとまる子。
20年の時を経て、実現した、2021年の maruko meets miffy。
今回は、ミッフィーがちびまる子ちゃんの世界に遊びに来てくれました。

見ているだけで、ほのぼのとした気持ちになるような、優しく温かく楽しいデザインをお届けします。